ブラック認定!?エイジス長時間労働の実態を元アルバイトが語る

スーパー 棚卸し エイジス

スーパー 棚卸し エイジス

最長197時間残業。厚生労働省がエイジスをブラック認定

違法な長時間労働を繰り返したとして、

2016年5月19日、

厚生労働省は棚卸し代行業のエイジス(千葉)に

是正勧告を行ったと発表。

行政指導の段階で企業名を公表するのは初めての事。

 

エイジス(千葉)は4つの事業場にいる63人に

1ヶ月当たり100時間を超える

時間外・休日労働が認められ、

最長の時間外・休日労働時間は197時間だった。

 

197時間を1ヶ月30日で計算すると、

1日当たりの残業約6.5時間。

これはかなりのブラックですね…。

 

エイジスは公式サイト上で

「本日の報道に関するお知らせ」を掲載。

今回、関係者の 皆様にはご心配と

ご迷惑をおかけする事態となり、

心よりお詫び申し上げます。

 

当社はすでに、代表取締役社長をトップとする

プロジェクトチームを発足させ、

外部専門家による助言を 得ながら、

長時間労働の削減に着手致しております。

とのコメントを発表しています。

 

実のところ、

私はエイジスで1年ほどバイトをしていたことがあります。

 

その時に分かったエイジスの体質や

バイトをする際に気をつけておきたいこと

などをシェアさせていただきますね。

「エイジス」ってそもそもどんな仕事をするの?

エイジスが行っているのは

棚卸し代行業」です。

 

棚卸しと聞いて

あまりピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。

 

コンビニ・スーパー・ドラッグストアなどの

お店で扱っている商品の在庫数は、

レジからの販売データで

逐一記録されているわけですが、

 

  • 従業員が内緒で商品をくすねる
  • 万引き
  • 数え間違え

 

などで実際の在庫数と

データで残っている数字にはズレが出てきます。

 

このズレを確認せぬまま放置していると、

「100万円分の商品があるはずなのに、

実際には80万円分しかない!」

みたいな事態になる。

 

これはお店にとっては一大事です。

 

そのため、実際の商品数をカウントして

その差を確認する作業が

定期的に必要になります。

 

これが「棚卸し」という作業です。

 

この棚卸しを店舗のスタッフだけでやろうとすると、

時間もかかりますし、かなり面倒な作業。

 

そのため、お金を払ってエイジスのような

棚卸し代行業者に依頼するというわけです。

 

エイジスは全国各地に事業所があり、

中国や韓国などのアジア諸国にも展開されています。

 

エイジスバイトの実態

地域にもよりますが、

時給は850円前後。

夜勤になると1050円前後。

昼と夜で勤務形態が結構変わります。

 

エイジス昼勤務の場合

  • ローソンやセブンイレブンなどのコンビニを数件ハシゴで回る
  • スタッフは3〜4人のチーム
  • コンビニの場合は店を営業しながらのカウント作業

 

エイジス夜勤務の場合

  • イオンなどのショッピングモールやホームセンター、ドラッグストアなど
  • 基本的に一件を一晩かけて行う
  • スタッフは店の規模によって変化。ショッピングモールなどは100人以上の規模で行うことも
  • 基本は閉店後のカウント作業となる

 

昼勤務はベテランスタッフで

ずっとやっている人が多いので

希望してもなかなか入れなかったりします。

 

夜勤務の場合は間口が広めですが、

  • カウント作業が遅い
  • 上司の指示が聞けない(理解できない)
  • カウントミスが多い

などの人は早めに帰らされたり、

シフトに入れられることが少なくなります。

必然的に収入も減るということ。

 

また、繁忙期とそうでない時期の差が激しい。

 

夏と冬が繁忙期でそれ以外は落ち着いてしまいます。

 

この辺りが結構ヒドくて、

幽霊部員みたいな扱いになっている人も…。

 

そんな中でも昼勤務→夜勤務続けて

行かされるスタッフもいましたので、

スタッフによって扱いにかなりの差がありましたね。

正社員への遠い道のり

現場監督のような立場の人でもアルバイトが大半でした。

40代目前の男性スタッフでもそんな扱いでしたので、

現場スタッフから正社員になれる人は一握りです。

 

現場監督のような立場の人は、

拘束時間もかなり長くなります。

 

今回、厚生労働省に指摘されたのも

そういったスタッフの酷使だったのではないでしょうか。

 

夜勤後→長距離運転の過酷さ

エイジスは社用車で現場を行き来します。

当然、運転手が必要になりますが、

これは現場へ行くスタッフで運転できる人が行います。

 

運転手には運転距離に応じて手当がつきます。

(この辺はちゃんとしてる)

 

特に夜勤スタッフは

県外に呼ばれるようなこともあるため、

片道数時間の長距離運転になることも多いです。

 

夜勤明けの長距離運転はかなりしんどく、

過去には事故を起こした事業所もあったそうです。

 

運転手が代わることはできますがね…。

(みんな寝てるけどw)

 

バイトをして感じた事まとめ

正社員への登用も厳しいですし、

ずっとフリーターとして続けて行くのは

正直しんどいかと思います。

 

人間関係も結構ドロドロしている感じはありましたね。

(事業所にもよるでしょうけど)

 

ただ、大学生の長期休みなどで

行うバイトとしてはオススメかな。

 

今回の報道の影響で厚生労働省からの指導についても

しっかりと聞き入れているようですし、

これからの改善に期待しています。

 

気になる方は一度繁忙期に

お試しバイトしてみてはいかがでしょうか?

 


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