【軽井沢スキーバス転落事故】バス業界 運転手酷使のブラック体質から見える社会の歪み

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バス業界の闇

世間に大きな衝撃をもたらしたバス事故から見えてくるもの

2016年1月15日、全国を震撼させた軽井沢スキーバス転落事故。

なぜ、この事故は起きたのか?

山道をスピードが出たままセンターラインをはみ出して走るバスの動画がテレビで流れたりもしていますが、

そもそもの根本原因は現場での運転ミスだけで済まされるものではないと思います。

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はびこる『格安ツアー』価格競争がもたらす弊害

景気が低迷してくると必ず起こるのが「価格競争」

いかに他の業者より安く提供できるか?それをアピールできるか?に企業の力が入り始めます。

バス業界も例外ではなく、格安ツアーを目玉に集客を図ることが主流になっている現状です。

 

もちろん「安ければ安いほど良い」というニーズは正しいので、そこに力が入るのは当然のことです。

問題はそのしわ寄せがどこにいくのか?ということ

 

企業にとって最も割高なコストは「人件費」

「人件費が最もコストがかかる」とはよく言われることです。

自動化できるものは出来るだけ人を使わず、従業員の給与はできるだけ抑える。

 

そういった風潮はバス業界も例外ではありません。

  • 勤続10年で基本給10万円台
  • 病気、事故、免停時など仕事ができなくなった時、会社からの保障は一切なし
  • 退職金制度のないバス会社も多い
  • 繁忙期と閑散期の差が激しすぎる
  • 待機中は給料が出ない(手当が出る会社もある)
  • 10数時間という拘束時間の長さ
  • 乗客からのクレーム   etc…

※参考サイト⇨バス運転手の真実|求人情報では見えない年収と勤務内容

 

上げ始めるとキリがないくらいに過酷な仕事であることが分かりますね。

切り詰めたコストカットのしわ寄せを運転手さんが受けることになります。

 

企業が全て悪いのか?

ここまでバス会社に限らず、従業員を酷使する企業側を批判するようなことを書きましたが、企業側も従業員の雇用を守ろうとしていることも理解しておく必要があります。

労働者は労働者目線、経営者は経営者目線でしか物事を見れないのは仕方のないことです。

 

そのせいでお互いの言い分が食い違ってきます。

労働者「給料が安くて仕事は過酷だ!ひどい会社だ!」

経営者「雇用を、会社を守るために出来るだけコストをかけないことが重要だ。労働者にはそれが分かってない!」

双方が相手が悪いと主張していたのではどうにもならないものです。

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「終身雇用?なにそれ?」という時代に突入

ほんの数十年前の日本は、会社に入って一生懸命働いてさえいれば、一生涯安定した人生が会社によって保障されるという時代でした。

今の日本はどうでしょう?

  • 莫大に増えるフリーターやパート社員
  • 必死に勉強して受かった企業も簡単に解雇される
  • 「少子高齢化」年金すら満足にもらえない若者たち

「とにかく頑張って働いていればなんとかなる!」とは思えそうにありません。

 

労働者として働いてきた人たちも会社や企業・政府に依存することができない時代になってきていると私は思います。

 

軽井沢スキーバス転落事故はこうした社会の歪みから起きたものではないか?

今回の事故が過酷な労働環境によって起きたものかは定かではありません。

しかし、

  • 満足な休息が取れないままでの運行
  • 65歳と57歳という高齢ドライバー2名による運行
  • ドライバーが不慣れな大型バスでの運行
  • コストカットで安全意識が薄れてしまう業界体質

これらの要因を考えると、今の社会全体に共通した問題がいくつも浮き彫りになってきます。

 

今回の事故は特に、事故単体で考えるのではなく、これからの社会全体のあり方自体を見直していく必要があるものではないかと感じるのです。

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