【広島中3自殺】なぜ万引きと間違われたのか?ずさんすぎる学校側の対応

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万引き呼ばわりで推薦もらえず。自殺した生徒の絶望

広島県府中町立中の3年生男子生徒が2015年12月8日に自殺。学校側は会見などを開き、釈明と謝罪を行うも、対応が不適切であったとして非難が集中しています。

 

広島中3生徒 自殺事件の経緯

生徒は私立高校を専願受験したいと担任の女性教師に相談。

専願受験とは、「受かれば必ずその高校に行きます」という約束のようなもので、通常の受験より受かりやすくなるという制度。属に言う滑り止めとは真逆の制度。この制度を使うには校長からの推薦が必要である。

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この生徒の要望に対して、担任の女性教師は2015年11月中旬から12月8日まで計5回に渡り「中1の時の万引き記録があるため、志望校への推薦は出せない」と繰り返し説明した。

 

2015年12月8日、三者面談が行われたが生徒は不在。担任教師は生徒の両親に「お子さんが1年生のときに万引きした事実があるため志望校に推薦できない」と伝えた。

 

その夕方、男子生徒が自宅で倒れているのを生徒の父親が発見。病院に運ばれるも死亡。

生徒の自宅には自殺をほのめかす遺書が残されていた。

 

生徒が自殺後、学校の調べで万引きは自殺した生徒ではない、別の生徒が行ったものと判明。

問題行動のあった生徒を記録するリストに誤って記述されていたためだった。

 

生徒が死亡後の全校集会で学校側は「生徒は病気による突然死」と全校生徒に説明。

 

しかし、今回の事件が明るみになった2016年3月9日の全校集会で病気という説明を撤回し、自殺であることを明らかにした。自殺を隠し、病気であると説明した理由は「遺族の意向によるものだった」と学校側は説明した。

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なぜ生徒は万引きをしたと間違われてしまったのか?

万引きが起きたのは2015年10月6日。広島市内のコンビニエンスストアから「おたくの生徒2人が万引きをした」との連絡が入った。その日出勤していた教師が店に向かい、保護者を呼んで対応した。

本来であれば担任教師を呼ぶべきだが、対応した教師は休日のため報告を先送りにした。

 

翌日、万引きを対処した教師は生活指導担当の教師に口頭で報告。生活指導担当の教師は生徒の情報を管理するサーバーへ誤って自殺することになる生徒の名前を入力

 

聞き取りの際にメモを取るなどはしていなかった。

 

会議で間違いを指摘されるも訂正せず

2015年10月8日に行われた生徒指導推進委員会では、自殺する生徒が万引きしたという資料が配布。出席していた教師から「名前が間違っている」という指摘がされ、全員が間違った記載であることを認める。

しかし、その後もサーバに打ち込んだ名前は訂正されず。

今回の事件を引き起こすキッカケとなってしまった。

 

坂本校長はこのことに対し、「サーバー上のデータを修正するという習慣はなかった」と発言。さらなる批判の火種となっている。

 

小さな怠慢が積み重なって起きてしまった自殺

  • 万引き対応を休日であろうと担任教師が同行していれば…
  • 万引きした生徒を口頭で伝えず、紙に書いて渡していたら…
  • 聞き取りした教師がメモを取っていたら…
  • 会議で間違いに気づいた瞬間、名前を訂正していたら…
  • ちゃんと事実関係を確認して、男子生徒に伝えていたら…

まさに、学校側の小さな怠慢がいくつも積み重なって生まれた事件です。

どこかでこのような事態になる前に食い止めることができたのではないでしょうか。

 

生徒はなぜ自殺に走ってしまったのか?

今となっては本人の口から聞くことはできませんが、専願受験できないから自殺したとは考えにくいと思います。

万引き犯扱いをされ、どんなに弁解しても信じてもらえなかったことに絶望したのでしょう。

ほとんど欠席しないような真面目な生徒だったそうですから、犯罪者よばわりされることに相当悩んでしまったのかもしれません。

 

また、男子生徒は「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と保護者に打ち明けていたそうです。

今回のような事件を防ぐためには、もっと生徒の話に真剣に耳を傾ける姿勢が必要だったのではないでしょうか。

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