【衝撃】ブルドッグの約8割が帝王切開で産まれる悲しい理由

ブルドッグ

ブルドッグ

ブルドッグ、可愛いですよね〜。

潰れたような愛嬌のある顔。

大きな口とつぶらな瞳。

太くて短足な脚。

 

アメリカでは多くの犬種の中でも

4位の人気を誇ると言われている

ブルドッグ。

 

イカツイ風貌と穏やかな性格の

ミスマッチに虜になる人が多いんですね。

 

しかし、ペットの世界では

「可愛い」だけでは済まされない

悲しい現実も多くあるんです。

 

特にこのブルドッグという犬種は

人間の「都合」によって

様々な問題を抱えている犬種。

 

今回は、

  • ブルドッグってどんな犬種?
  • ブルドッグの約8割が帝王切開で産まれてくる
  • 「人の業」遺伝子が似過ぎているブルドッグ達

などをまとめてみました。

 

少しでもペットや動物の問題を

考えるきっかけになれば幸いです。

ブルドッグってどんな犬種?

ブルドッグの歴史

ブルドッグの起源は13世紀のイギリス。

 

「ブル・バイティング」と呼ばれる

「牛いじめ」をさせるために産み出された犬種です。

 

現代では動物愛護団体によって全力で

阻止されること間違い無しの

ブル・バイティングですが、

 

牛を倒した犬の飼い主には賞金が

支払われたりもしたことで、

当時のイギリス一般大衆を熱狂させる

「スポーツ」の一種でした。

 

普通に屠殺される牛よりも

ブル・バイティングでいじめた牛の方が

牛肉の味がよくなると信じられていたのも

大きな要因です。

(残酷ですね…。)

 

ブルドッグがガッシリとした

大きな体なのはこのためで、

 

ペチャンコの鼻は獲物に食らいついたままでも

鼻がふさがれず呼吸ができるように改良されています。

 

しかし、ブル・バイティングは19世紀に

動物愛護の観点から禁止されることに。

 

そして、

そのために生み出されたブルドッグは

存在意義をなくしてしまうことになります。

 

そんな中、

「なんとかブルドッグという種を残したい」という

ブルドッグ愛好家が立ち上がりました。

 

ブルドッグのイカツイ風貌は保ちながら

温和な犬との交配を続け、

フレンドリーで穏やかな犬種へと変わっていったのです。

 

ブルドッグは穏やかで人懐こい性質

ブルドッグは本当に人懐こくて可愛い子が多いんです。

 

昔、ブリーダーのとこでバイトをしたことがあるんですが、

犬舎を掃除していると私の脚に「ピトっ」て寄ってくるんです。

そのまま前足あげてタッチしてきたり。(ウ◯コついた脚でw)

 

そのブリーダーのとこにいた全ての

ブルドッグが穏やかで人懐こい子ばかりでしたね。

ブルドッグの8割が帝王切開で産まれてくる

コミカルな風貌と

穏やかな性格が愛おしい

ブルドッグですが、

実は大きな闇を抱えています。

 

その一つが、

ブルドッグの約8割が帝王切開で産まれてくる

ということ。

 

一体なぜか?

 

それはブルドッグとして改良された体格に原因があります。

 

ブルドッグは後脚があまり発達していなくて、

骨盤が小さい。

 

母親の骨盤が小さい=産道も狭い

 

それに加えて、

産まれてくる赤ちゃんの頭は大きい。

 

ブルドッグのほとんどは自然分娩できず、

帝王切開で産まれることが

「当たり前」

という現実があるのです。

 

そんな動物ってほかにいるでしょうか?

 

まさに人間が作り出した種だからこそ

こんなことが起こりうるんですね。

 

「人の業」遺伝子が似過ぎているブルドッグ達

ブルドッグ

出産以外にもブルドッグという犬種は

大きな問題を抱えています。

 

100年以上に渡り、人間による

理想的なブルドッグ同士の交配を

続けて来た結果、

 

実に調査されたブルドッグ139匹のゲノム

ほぼ同一のものであることが

明らかになりました。

ブルドッグが危機、遺伝的に似すぎ

 

その結果、

生まれつき遺伝子に異常がある

ブルドッグばかりになってしまい、

呼吸や骨格、皮膚の障害で

長生きできない個体が

多くなっている現実があります。

 

どんな動物も個体ごとに顔や性格が

少しづつ違っているのが当たりまえですが、

 

「ブルドッグはこうあるべきだ」

という人間の考えが招いた結果と言えるでしょう。

 

ブルドッグの8割が帝王切開で産まれてくる まとめ

  • もとは「牛いじめ」に使われるために生み出されたブルドッグ
  • その後は愛玩犬として多くのファンを魅了してきた
  • 母犬の骨盤は小さく、子犬の頭は大きいため自然分娩が極めて難しい
  • 「理想のブルドッグ」を追求するため、ほぼ同じ遺伝子を持った個体ばかりに
  • 遺伝子に生まれつき異常があるブルドッグばかりになってしまった

 

ブルドッグに限らず、

ペットの世界では買い手の要望に応えるために

ブリーダーやペットショップが動物にムリをさせる

ケースがあまりにも多いです。

 

「商品」である以上に

「感情を持った生き物」であることを理解し、

少しでも改善していくためにどうすべきか?

 

私たち一人一人が少しでも現実を知り、

改善するための方法を考えていくことが

重要なのではないでしょうか。

 


それでも命を買いますか? – ペットビジネスの闇を支えるのは誰だ – (ワニブックスPLUS新書)

こちらの記事も読まれています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です